私は耳たぶから唇を離して、もう一度彼女と唇を重ねました。
彼女はそこでも逃げずに、桜色の唇を差し出しました。
ぎゅっと目を瞑り、嵐が過ぎ去るのを待っているようでした。
或いは私の行為に意味を見出そうとしているのかもしれません――
ペインキラーの口づけを
・2017.12.31 コミックマーケット93
・日曜日 東地区 "ま" 19b 川の流れに身を任せ
・文庫サイズ 80ページ
・頒布価格:600円
・執筆者:riverside
・表紙絵:UGU様
・本文サンプル
出口